
お隣さんがお家のリフォームで屋根の瓦を外していました。瓦って粘土を焼いてできているんですよね。古くなったらもう使えなくなるんですか?

最近は粘土でできた瓦ではなく、耐震対策として軽い金属へ葺き替えが増えているんだ。恐らく、そのお隣さんもそうするんじゃないかな。
瓦は軽くたたくと、鈍い音がするものと、キンキンと透き通った高い音するものに分かれるけど、どっちが再利用できる瓦だと思う?
瓦の耐用年数について
瓦の耐用年数は40年とも60年ともいわれていますが、国宝の元興寺の瓦は飛鳥時代のもので、1400年も前の瓦があるほど耐久力があります。
そのため、古いからといって全く使えなくなるわけではありません。職人さんは瓦を叩いて使えるかどうかを見極めます。

高い音がするほうですか?

正解!
瓦の再利用について
キンキンと透き通った高い音がするものは再利用できる瓦です。
叩くことで目視で確認できないような小さな割れ目や欠けを見つけているとのこと。
ただ、古い瓦を剥がして屋根の下地を補修して葺き直すのはエコではあるけど、使える瓦の数によっては新しい瓦も必要になってきます。
しかし、製造中止で手に入らない場合もあります。そして、人件費が屋根葺き直し工事と同じのため業者もおすすめしません。

状態によって、まだまだ使えるということなんですね。屋根に瓦を敷くのは大変ですから、お金がかかるのは仕方ないかもしれません。
では、使えなくなった瓦はどうなるんですか?

以前まで、使えなくなった瓦はほとんどが捨てられていたんだけど、現在はしっかりリサイクルされているよ。
瓦のリサイクルについて
色々な方法でリサイクルされていますが、細かく砕いて土と混ぜて、土地を改良する方法があります。水はけがよくなり、防草効果があるそうです。
瓦を砕いたものは瓦チップやシャモットと呼ばれていて、流通しています。インターネット通販でも購入できるから興味があるなら探してみるといいでしょう。
この方法は水田を埋め立てるような大規模なものにも使われているほどです。

使えなくなった瓦は形を変えて再利用されるんですね。

瓦は産業廃棄物として大量に排出されている背景がある。あの形だから処分するには効率が悪くなる問題があったんだ。
だからこそ、再生資源に変えて新しい製品に作り変える業者が出てきているんだよ。
お隣さんに古くなった瓦はどうするのか聞いてみよう。もし、処分に困っているなら、リサイクルする方法を紹介してみるといいかもしれないよ。