ニュースで太陽光パネルの撤去が問題になっていると報道されました。
どのような問題が起きているのでしょうか?
寿命となった太陽光パネルの大量廃棄が問題として懸念されているんだ。
太陽光パネルの問題
2012年に発電した電気の固定価格買取制度によって一気に普及しましたが、広がった太陽光パネルが同じタイミングで寿命を迎えて大量に廃棄される時期が迫っており2035~2037年ごろがピークとされています。
太陽光パネルは粗大ごみとして処分することはできず、処理する場合は産業廃棄物として扱われます。
産業廃棄物にも種類があって、金属くず、ガラス・コンクリート・陶磁器クズ、廃プラスチック類の混合物に該当することに。
太陽光パネルは鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質が含まれているので、適切な処分しなければならなりません。
なるほど。色々なものが混ざっているからこそ、処分が大変なんですね。
太陽光パネルはどのくらい使えるんです?
あと、撤去する場合、どのくらいの費用がかかるんですか。
太陽光パネルを処分するケースはさまざまだけど、まずは太陽光パネルの製品寿命は25~30年とされているんだ。
太陽光パネルの処分は太陽光発電設備を設置した業者が撤去するのが流れになっている。
太陽光パネルの処分費用
費用については取り外して屋根から降ろすだけで人件費込みで10万円ほどかかるといわれていて、プラス足場代で大きさによってさらに費用がかかります。
30坪の2階建てだと20~30万ほどかかるとのこと。一般的に設置時と同じ費用がかかるといわれています。
太陽光パネルを外した後も、その家を使い続ける場合、屋根の修繕費も必要になってくるため、外したら終わりではありません。
さらに、処分費と運搬費も必要。重さによって変わりますが、1枚当たり1,200円程度で、運搬費は処分場までの距離で変わってきます。
設置する費用よりも撤去する費用のほうがかかるように感じますね。
太陽光パネルはリサイクルできないんですか?
現状、ガラスはリサイクルされて、それ以外の廃棄物は埋め立てられているんだ。
太陽光パネルのリサイクルについて
環境省は太陽光パネルのリサイクルを義務化する検討に入りました。建設リサイクル法を改正して対象品目に追加し、解体業者などに再資源化を求める案を軸に制度設計を進めています。
法案は2024年の通常国会に提出する予定です。
他にも国や都道府県がリサイクル促進に向けて補助金事業を進めてリサイクル可能な業者を公表しています。
まだまだ、これからなんですね。
東京都では新しく家を建てる際、太陽光パネルの設置義務を目指しているとニュースで見ました。
設置だけではなく撤去時にどうすればいいのかも考えたうえで決めてほしいですね。