廃棄物を再生するマテリアルリサイクルがあるそうなんだけど、どういうリサイクル方法なの?
マテリアルリサイクルは「材料リサイクル」「材料再生」「再資源化」「再生利用」とも言われるリサイクル方法なんだ。
マテリアルリサイクルとは
簡単にまとめると「使えるものは作り直してまた使いましょう」というリサイクル方法です。
それって、ケミカルリサイクルとどう違うの?
いい質問だね。
ケミカルリサイクルとの違いとは
ケミカルリサイクルは廃棄物をほかの物質に変えて、その物質を原料にするリサイクル方法です。
一方、マテリアルリサイクルは廃棄物を製品原料として再利用するため、ケミカルリサイクルとは違った方法になります。
なるほど!分かってきたぞ。
それで、マテリアルリサイクルされる廃棄物は同じ製品の原料になるの?
マテリアルリサイクルは製品の原料に使われ方によって、レベルマテリアルリサイクルとダウンマテリアルリサイクルの2種類に分けられるんだ。
マテリアルリサイクルの種類
レベルマテリアルは、廃棄物と同じ製品の原料としてリサイクルすることを指します。ペットボトルを原料にしてペットボトルにする、古紙を原料にして再生紙にリサイクルすることなどが挙げられます。
ダウンマテリアルリサイクルは、廃棄物が同じ製品の原料として品質が良くない場合、別の製品の原料にリサイクルすることです。例えば、ペットボトルを原料にして衣類などにリサイクルするというのがあります。
古紙を原料にするってことは、プラスチック以外のリサイクルもあるの?
そうだね。マテリアルリサイクルはプラスチック以外ももちろんあるよ。
マテリアルリサイクルの種類
有名なのがアルミ缶のリサイクルです。ゴミとして回収されたアルミ缶は表面のキレイにして、高温で溶かし固めて再生地金にします。
そして、もう一度アルミ缶になりますが、この再生地金で自動車部品も作られたりします。
アルミの原料であるボーキサイトから、新しくアルミ缶を作るよりも97%のエネルギーを節約できます。
古紙を原料にするってことは、プラスチック以外のリサイクルもあるの?
建築現場で出てくる木くずや廃材もリサイクルされるだよ。砕いて成型することで、壁や床、屋根の下地材や家具素材になるんだ。
アスファルトやコンクリートのがれきも、再びアスファルトやコンクリートにリサイクルされるよ。
そうなんだ。僕たちが使ってゴミになったものが、材料として使われるんだね。
再利用されることを考えると、ゴミの処理はどうすればリサイクルできるのか考えることが大切ということなんだね。